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祖母 003

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420mm x 280mm ポプラ材白磨き額装
ピグメントプリント Edition : free

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2018年祖母の死をきっかけに制作された本作で作家は、祖母の死の周辺で起こったとても些細な出来事に導かれるようにして撮影を行っている。葬儀の日、祖母の骨を食べた叔母、そのちょうど一年後の祖母の命日に食べた若い猪の肉、民話八百比丘尼の中で800年生きた後、自らその生涯を閉じた尼。葬儀の翌日小さな空き地で見た輝くような春の光景。
撮影された写真は数年にわたり作家によって手を加えられ、変化を続けてきた。その変化は、その時々における作家の死に対する考えを反映している。作家の「今は、死は祝福という言葉にとても近いような気がしています。でもそれは死の持つ一側面に過ぎず、人にとって死はとても複雑でわからないものです。」という言葉のとうり、作品には制作の序盤に制作されたものから最後に作られたものまで含まれており、一つの答えではなく、作家の思考の過程や葛藤を見てとることが出来る。